現在、ニュージーランドは16の地方行政区(Region リージョン)に分かれています。(ここでは「地方」と呼ぶことにします。)

北から順番に並べると次のようになります。

北島
ノースランド Northland
オークランド Auckland ☆
ワイカト Waikato
ベイオブプレンティ Bay of Plenty
ギズボーン Gisborne ☆
ホークスベイ Hawke’s Bay
タラナキ Taranaki
マナワツ-ワンガヌイ Manawatu-Wanganui
ウエリントン Wellington

南島
タスマン Tasman ☆
ネルソン Nelson ☆
マールボロ Marlborough ☆
ウエストコースト West Coast
カンタベリー Canterbury
オタゴ Otago
サウスランド Southland

「地方」はさらに細分化され、ディストリクト District(ここでは「地区」と呼ぶことにします。)という67の機関/議会に分かれています。現在13の市議会(City Council)、53地方議会(District Council)、そしてチャタム諸島議会となっています。

上記☆マークの「地方」とチャタム諸島議会は地方行政区役所としての役割と地方議会としての役割を兼務している地方自治体となります。

「地方」としての役割は主として洪水対策や水、汚染、沿岸、河川、湖などの環境管理から、土地管理、公共交通の整備や管理、港湾管理、防疫や有害生物防除などが挙げられます。 「地区」(地方機関/議会)としては地元の土地活用管理、上下水道や雨水やゴミ処理などの公共事業、地方道路整備、図書館、公園、自然保護区などの管理、地域開発などの業務を管轄しています。2つの機関は相補的役割をもっているため、かなり多くの部分で助け合って運営されています。固定資産税は「地方」運営と「地区」運営の大切な財源となっています。

こんな風に書かれてもむずかしくて何だかわからないですよね。

例えば、ベイオブアイランズはノースランド地方(Northland Region)、ファーノース地区(Far North District)に入るのですが、ゴミの収集などはノースランド地方行政管轄、固定資産税はファーノース地区の役所に払う、裁判所はファーノース地区の役所管轄・・・という感じで、今ひとつ何が「地方」Regionの仕事で何が「地区」Districtの仕事なのかその厳密な区分けがよくわかりませんでした。はっきり言って今でもわかりませんし、全て「地方」ごとにまとめちゃえばいいじゃないか!とも思います。何人かのニュージーランド人によると、基本的に自然や環境に関係することは「地方」Region管轄で、地域や地方の発展や整備に関することは「地区」District管轄だということです。

ちなみに、地方行政区画としてもう少し詳しく突っ込むと、その他に特別領としてチャタム諸島(南島の東、約1000km沖に浮かぶ島)があります。島独自の特別議会がありますが、あくまでもニュージーランドの一島です。

その他、自由連合としてクック諸島、ニウエ、トケラウ(どれも南太平洋に浮かぶ島)があります。かなり大雑把に説明すると、クック諸島とニウエの人々はニュージーランド国籍を有していますが、一応独立国ということになっています。軍事と外交は基本的にはニュージーランドが行なっていて、クック諸島とニウエを独立国と認めていない諸外国もあります。トケラウはニュージーランド領となっています。

ちなみに現在ニュージーランドではRegion(リージョン)という言葉で地方区分をしていますが、イギリスとの間にワイタンギ条約が結ばれた1841年から1876年までProvince(プロヴィンス)という地方区分を使っていました。Provinceは日本語では通常「州」と訳されることが多いです。(参考までに・・・1876年までと書きましたが、法律上Province制度が消滅したのは1877年1月1日です。)

その後、County(カウンティ)→District(ディストリクト)と変わっていきます。

現在「Province」が利用されているのは、日本語で言えば「県民の日」がいちばん近い「Provincial anniversary days」と呼ばれる記念日の地方分けの時だけです。

⇒「Provincial anniversary days」についてはこちらをどうぞ。