先住民族 マオリの人々

ヨーロッパからの入植前、この国にはすでにマオリという民族が暮らしていました。

言い伝えによると、マオリの先祖は「ハワイキ」という国に暮らしていました。航海者クペという人が初めてニュージーランドの地を発見し、母国に戻って人々にこの国ことを伝えたそうです。その後、「大艦隊」と呼ばれる7艘の航海カヌーに乗ってこの国に到着したと伝えられています。マオリの人たちは形質的・文化的にはポリネシア人の一派とみられていますが、考古学的にはタヒチが紀元だと言われ、9世紀頃にはこの国に移り住んでいました。

彼らの土着信仰では、彼らが死ぬとその魂は「ハワイキ」へ戻って行くのだそうです。

マオリと一言に言っても、その中はイウィ(Iwi)という部族に分かれていて、それぞれ族長がいました。昔は部族間での戦も多くあったようです。寒さの厳しい南島よりも北島を好んだようで、現在でもマオリの95%以上の人が北島に住んでいると言われています。その中でも、ベイオブアイランズを含む北方地方にはより多くのマオリの人が住んでいます。

現在でもマオリの人たちは、自分の家系が上記の「大艦隊」のどの航海カヌーに乗って来たかを重視している風潮があるようです。仲間意識というか部族意識というかは今でも色濃く残っています。ファナウ(Whanau)と呼ばれる大家族(家族、親戚、遠い親戚など幅広い意味での家族)が存在し、それぞれを大切にしているというか、助け合っているという感じです。昔はパ(Pa、砦)と呼ばれる集落に部族ごとに住んでいました。

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元々は男女を問わず顔面や全身に刺青を施していました。刺青は、それぞれの集落や身分によって異なるものだそうです。昔に比べたら全身や顔にしている人はあまりいませんが、それでも身体の一部、また顔に刺青をしている人も現代でもいます。

ニュージーランド人口の約14%がマオリだということですが、これはマオリの血を引いている人という意味で、ヨーロッパ人入植後様々な国の人との「国際結婚」があったため、純粋なマオリの人というのはこの数字以上に数が少なくなってきています。